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【不登校未然防止】不登校の始まりは4月、5月、9月、1月。保護者ができる予防策とは

櫻井 司冴

なぜ、不登校が増えたのか。不登校になりやすい時期は調査で分かっているのに減らない。

共働き家庭も増えてきていますが、毎日の簡単習慣で家でできる。予防策を解説していきます。一人でも、不登校傾向のある生徒が救われれば幸いです。

櫻井司冴(さくらいつかさ)
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そもそも不登校傾向のある生徒とは

2018年10月に中学生年齢の12歳~15歳合計6,500人を対象にインターネットで行われたアンケートでは、「年間30日以上欠席の不登校である中学生」は約10万人、「不登校傾向にあると思われる中学生」は10.2%の約33万人に上ることがわかりました。

不登校である中学生約10万人は文部科学省が毎年調査していますが、「不登校傾向にあると思われる中学生」の数はその3倍です。

そもそも不登校の定義は数字です。

・何らかの、心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの。

ー文部科学省ー

おかしな話でもあるのですが、数字で線引きしないと正確に集計できないので、30日以上休んでいれば不登校です。

では、不登校傾向のある生徒とはなんなのか。

この記事がオススメな人

・30日は休んでないが休みがちな生徒(月2~3日程度休む)

・学校に登校するが教室に入れず別室登校

・行きたくないと毎日思う(アンケート等で回答) など

これが、こどものSOS信号なのです。

問題は、この実態を「保護者の皆さんが確認できているか」です。以下のような場合は要注意なんです。

・学校に行っていると本人は言っているが、登校していない(学校外にいる)
・元気に朝出て行くが、教室に入れていない
・家では「楽しい」アンケートでは「行きたくない」

私の勤務していた学校では、遅刻の時点で保護者即連絡です。
別室登校も初日の時点で放課後(仕事終わりの時間)に即連絡、場合よって面談。
アンケートは学期毎に行われるので、すぐに生徒と面談。保護者に協力を仰ぐ。

となっていましたが、連絡の遅い学校もあるのは事実。

対応が遅ければ遅いほど、不登校につながる可能性は高くなります。

家でもしっかり見守りましょう。

Q
不登校の原因

・無気力
・非行や遊び
・学業不振
・甘えたがり・精神が未熟
・家庭環境(金銭的問題、介護、家庭内不和など)
・発達障害
・神経症

別記事で解説予定です。

不登校の始まり

不登校(登校渋り)のきっかけとして多いのが4月、5月、9月、1月です。言い換えるなら欠席が多い時期が4月、5月、9月、1月です。

なぜ、この時期に多くなるのかを知っておくことで、不登校傾向のあるお子さんをサポートすることができます。

9月と1月は同じ理由?

学校の「夏休み明け」「冬休み明け」となるこの時期は、問題が起こりやすいです。

  • 生活リズムの乱れから来る体調不良
  • 季節の変わり目による体調不良
  • 宿題・課題が終わっていない
  • 休み中の人間関係の変化
  • 1学期⇒2学期、2学期⇒3学期と進むので頑張ろうとする
  • 前の学期の不安から足が向かない

原因となる人間関係・無気力・体調不良が非常に起こりやすい時期なのです。

一人一人不登校となる要因は違えど、この時期に集中しているので対策が必要です

4月に多い理由

環境が大きく変わり、「頑張るぞ」と「不安だ」という感情が交じった春。幸い天気は三寒四温で徐々に暖まるものの、大きな不安を抱える生徒にとっては曇天の日はしんどいでしょう。

変化の大きな4月ストレスも並大抵ではありません。

  • 友達とクラスが別になった
  • 新しいクラス
  • 新しい担任
  • 春休み明けの体調不良

新しい担任と合わない場合も多いですが、中学校・高校の場合は担任の授業も少ないので、小学生と比較してそこまで気にする必要はありませんが、気にする子は気にします。

5月に多い理由

「五月病」正式な病名ではないですが、近年ニュースなどでも取り上げられることの増えた症状が子どもたちに如実に表れます。早い子は4月中旬から起こります。

児童生徒の場合は原因も多様です。

  • 4月に頑張りすぎた(3月までと比較して)
  • 4月に無理していた
  • ゴールデンウィーク(大型連休)で生活リズムが乱れた
  • 中間テストへの不安
  • 運動会がある

4月の疲れが溜まった状態での連休で、一気に無気力になることも多くあり、よく観察する必要があります。

また、小学校の場合は運動会も5月にあることが多く、運動会終わりから学校に行けなくなるケースもあります。

不登校・登校渋りの初期対応

子どもの問題は、早期発見・早期解決です。傾向があることを理解した上で接していきましょう。

まず、親の心構えとしては「心配しすぎないこと」を意識してください。

心配しすぎるあまり、強い言葉をかけた・聞きすぎて拒絶されたという話もあります。ほどよく心配していく必要があります。

子どもの出すSOSを見逃さない

特に、4月、5月、9月、1月は注意して観察、コミュニケーションをとるようにしましょう。

良いことも見えてくるはずです、朝早く起きるようになったな。いつもより5分早く家を出て行くな。些細な変化に気付きましょう。

伸ばしたいところは褒めて、頑張りすぎでは?と思うところは心配してあげましょう。

子どもからSOSが出るときにはしっかり対応しましょう

体調不良を訴える

学校行事の後学校に行きたくない

体の清潔感にこだわる

兄弟に強くあたる

体調不良の場合は、休ませるだけでなくしっかり病院に行き原因を特定する。腹痛なのにゲームして過ごすというのはダメです。

「なぜ行きたくないのか」「なぜ手を洗うことに執着しているのか」「なぜ兄弟にあたるのか」原因があります。探りましょう。

行事で何かあった可能性もあります。容姿をいじられた可能性もあります。いじめられているケースもあります。

よく話を聞いてあげる

一緒に居る時間を確保しておきましょう。

朝から晩まで自分の部屋ではなく、起きたらリビングで過ごす。帰ってきたらお風呂終わるまではリビングで過ごすなど習慣化しておくと良いのですが、思春期に入るとなかなか難しいです。

夕食のタイミングなどで、学校の話を聞くなどしても良いかもしれません。

つかさ
つかさ

聞こうとするあまり、必死になってはいけません。自分で理由が分かっていない場合も多いです。

もし、それとなく聞いて、拒絶されるなどした場合は、一旦聞くのをやめましょう。

心配して寄り添ってあげましょう。話せる悩みなら解決してあげましょう。

休ませることも大事

連休明けの初日、2日目と登校はしてるものの表情が暗かったり、落ち込んでいる様子がある場合は、計画的に休ませることも必要になります。

表情が暗いのに学校に通わせ続けることで、ストレスとなり体調を崩す可能性もあります。

学校と連携して対応にあたる

朝に突然「学校に行きたくない。学校には体調不良と伝えて」のように、理由を言いたがらない生徒も多いです。

学校に欠席連絡する際にそれとなく、学校の先生にきいてみるのもいいとおもいます。

連絡した際に担任と話せなかった場合は、担任と話したい旨を伝えておきましょう。

登校渋りのスタートは学校側も敏感です。友達と喧嘩をした、学校の物を壊した、クラスメイトがうざい、仲間はずれにされた、学校での強い指導があった。先生側でも心当たりがあるかも知れません。

不登校になったときの対処法については別記事でまとめる予定です。お待ちください。

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