【中学校1年生】学級びらきの方法。黄金の1日をつくる(入学式編)

つかさの教室、教室長のつかさです。
入学式の後の学活。生徒にとっては、入学式の緊張から解放された学活。保護者にとっては、その先生がどんな一年にしてくれるのか楽しみな学活。
そんな学活をより豊かにする1日の流れと注意すべき事を書いていきます。
私が実際に行った学教開きの内容などを紹介します。時系列順に書いていきますが、学校の実態に合わせて変えてくださいね!
実際のセリフは別の記事にまとめていますので、下のボタンから記事をご覧ください。
入学式の日
入学式の一日【勤務校の場合】
勤務校の1日の流れはこんな感じ
時間 | 2・3年生 | 新入生 |
---|---|---|
1時間目 | 体育館で始業式+新任式 担任発表 | |
2時間目 | 新担任と学活「学級開き」+教科書配布 | |
3時間目 | 入学式の準備 | |
4時間目 | 入学式の準備 | |
給食後 | 新入生の受付など | 入学式に合わせて登校 |
5時間目 | 入学式+教員紹介 | 入学式+教員紹介 |
6時間目 | 入学式の片付け | 学活「学級開き」 |
放課後 | 部活 | 下校 |
規模が小さめの学校なのでこのような時系列になります。大きな学校だと準備はしないのかも知れませんが、私の勤務先では先生たちも含めて入学式の準備を行います。
午前中に自分の時間なんてとれないかも知れません。黄金の1日にするべく前日までの準備を怠りません。
前日までの準備
新入生の名前をしっかりと言えるように
名前は特に大切ですので準備しておきます。入学式で「呼名」がある場合は名前の確認と発声練習をしておきます。名簿にひらがなふっても良いと思います。
名前を間違える先生も、いても良いとは思いますけど、入学式の会場で名前を間違えるのは、生徒もそうなんですけど、見に来ている保護者にも不信感を与えかねません。
発声練習ですが、実際に呼名する会場で実際と同じように声を出してみましょう。案外大きな声だと言いにくい名前、気をつける名前など意識できると思います。
イントネーションがわかんないと思うので、何種類か試しておくと良いと思います。
玄関~教室までをきれいにしておく
掃除を外部業者に委託している場合でも、生徒が掃除している場合でもよく確認してピッカピカにしておきましょう。
下足箱の番号や名前はしっかりしているか、雨が降ったときの傘立てには番号がついているか、下足箱の中は何も入っていなくて、砂や泥の汚れはないか。絨毯やカーペットは綺麗か。細部までこだわります。
教室や体育館など新入生が移動する同線の廊下もピッカピカにしておきます。新入生が通るということは保護者も通ります。窓ガラスなんかも綺麗にできると良いです。
綺麗な廊下・玄関にしておくことで、担任の「綺麗な環境で学んで欲しい」という思いが伝わります。
教室を「最高の学活」ができる状態にしておく
教室もゴミ一つないくらい綺麗にしておきます。黒板も汚いなら水拭きしておきます。妥協してはいけないところです。(教室のゴミは学級崩壊につながります)
教室の机の配置は学年で統一されていると思いますので、その方法で並べましょう。最高のスタートを切るには一工夫しておきましょう。
※指導の統一のため、学年全体で同じ指導にする必要があります。他の担任の先生にも協力を仰いでおきましょう。
最高の学活にするときに机を動かします。机を動かしても戻す位置が分かるように机右前足の下になる位置に丸いシールを張っておきます。
可能ならメジャーなどを用いて数ミリのずれもないほど完璧に、綺麗に並べます。がたがたする机は可能なら交換しておきましょう。
※私の勤務校では、2・3年生が入学式の準備の時間に黒板をデコレーションしてくれますので、黒板については割愛します。
入学式のスライドを準備
すでに準備されていることも多いと思いますが、入学式の流れを確認できるスライドを用意しておきます。
新入生入場(廊下での準備)から退場までの一連の流れをスライドにまとめておきます。
10分程度で指示(新入生は立ってください等)を確認しつつ流れを確認できるようなスライドが良いです。
学級便りをつくっておく
担任や級外の思いを込めた学級便りを出します。一部空欄にしておきます。
先生の話を聞いて、埋める部分です。その日の宿題にします。
入学式前の時間
緊張している先生もいると思いますが、生徒たちも思った以上に緊張していますし、小学校6年生(最高学年)として培った力はとても頼もしいので、心配する必要はありませんよ。
安心して楽しい時間を過ごしましょう。
- 新入生を温かく迎える
- トイレの確認
- 式中の指示の確認
- 呼名(イントネーション)の確認
担任の先生は教室に居られるように、配置などを配慮してもらいましょう。ここからはなるべく多くの時間を新入生と過ごします。
教室に入ってくる新入生を「こんにちは」と暖かく教室に迎えてあげましょう。顔と名前をしっかり確認して、一緒に座席表を見て、机の場所を確認します。
はじめの方の子にスクールバックはロッカーに入れるんだよ、と伝えておきます。後から来た子に教えてあげてねと、こっそりも伝えておきます。
声を出すことで緊張が和らぎます。雑談は無理にする必要もありません。ほどよい緊張感が良いときもあります。
全員がそろったら入学式の練習を行います。準備しておいたスライドを使いながら今日の流れを説明しておきましょう。
起立や着席のタイミングも確認することになるので、イスは後ろの人の机に当たるくらいまでさげる指示をしてから流れを確認します。実際に行動することで緊張が緩和されます。
最後にイントネーションの確認です。出席番号順に名前を呼びます。呼ばれたら返事をしてくださいと伝えます。小学校の卒業式の練習が染みついていると思うので大きな声で返事してくれる生徒がいると思います。さりげなく褒めておきましょう。
※ここで名前の読み方を確認していると時間ないので、名前の確認は前日までに小学校からの引き継ぎ資料などを目を通して確認しておきましょう。
実際のセリフは別の記事にまとめていますので、当日はそちらを参考にしてコミュニケーションをとってください。
程よい緊張感を持ったまま廊下に並ぶくらいが理想ですかね。
入学式の時間
入学式の間に新入生の様子をみて、なるべく良いところを見つけておきましょう。
学級開きの初めで使います。
呼名で元気な返事ができていた。
しっかり座ることができていた。
静かに移動できた。
どんな些細なことでもいいんです。よく見てあげてください。
入学式後の学活「学級開き」
大きく分けて3つのお話をします。
大切な話であり、保護者の協力も得たいので、可能な限り多くの保護者に聞いてもらいましょう。
新入生のみんなに協力してもらいなるべく教室の中心に移動してもらいます。教室の両サイドと後ろに空間ができますので廊下で聞いている保護者の方々に入ってもらいましょう。
副担任や救外の先生が促してくれると、担任は各教室に集中できます。
にっこりと安心感を与える笑顔で以下の3つについて話します。
- 入学式のよかったところ
- 中学校生活で大切にしてほしい3つの話
- 1年間よろしくねの握手
入学式のよかったところ
入学式の様子を見ていてよかったところから話しましょう。どんなささいなところでもいいので褒めましょう。
中学校生活で大切にしてほしい3つの話
話し方は別記事で紹介しますが、次の3つのことをお話しします。
詳しい話し方は別記事で書いていますが、保護者の人が動画を撮っていたり写真を撮っていたりするので、結構緊張します。練習しておくと良いと思います。
1年間よろしくねの握手
最後に「よろしくね」と良いながら全員と握手していきます。
もちろん嫌な人はしなくても良いですが、基本的に応じてくれるでしょう。
保護者も自分の子が先生と握手する瞬間を写真におさめようとすると思いますので、ゆっくり一人ずつ、目を見ながら、握手していきます。
先生はいつでもみんなの見方です。
お話の後
お話の後は、机を元の場所に戻しますが、保護者の方が居ると戻せないので、小さいままでお別れの挨拶までしても良いと思います。
後で先生たちで直しても良いんです。
教科書配布は2日目に行います。スクールバックに入れる物はありません。中身が入っていないスクールバックで帰ります。
初日から重たいバックは嫌でしょう。大きな期待を背負って帰ってもらいましょう。
ーーーー以下余談ーーーー
「さようなら~」をした後は担任の先生はしばらく教室にいましょう。担任の先生とお話ししたい保護者の人がしばらく残っていると思いますので、1家庭ずつ聞いていきましょう。

生徒とも話したい時間ですが、保護者と話ができる時間は貴重です。よく聞き取りましょう。
別室で話したいという申し出があれば、すこしお待ち頂けるか聞いて、後でお話を聞きましょう。
内容はどんな些細な相談でも、よろしくお願いします、でもいいのでよく聞きます。メモをとれるように手帳もっておくと良いですね。信頼関係の第一歩です。