【凡事徹底】失敗しない教科書配布の仕方。黄金の1週間をつくる

え、教科書配布に方法とかあるの?って思いますか。テキトーに配布すれば良いのではと思っている人はいますか。
教科書配布から授業の雰囲気は始まってるんです。もう配布終わったからどうでもいいやではなく、日々の配布物も同様に行います。
教科書配布は一大イベント
黄金の1週間のはじめに行われるのが教科書配布。単なる配布だと、侮るなかれ。
教科書配布でいろいろな指示を覚えさせる。間違ってたらやり直す。それくらい徹底してやります。
流れから確認していきましょう。
事前準備
1.持ち帰る教科書と学校で管理する(置いておく)教科書を決めます。
- 持って帰らない教科書をきめる
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そもそも教科書を持ち帰る必要があるか検討してください。国語、地理歴史公民(社会)・数学(算数)・理科・英語の教科書以外は持ち帰る必要ない学校でした。
持ち帰ると忘れる生徒も多く、保健体育・音楽・技術・美術・家庭の先生たちも大変だったためです。
置いておく教科と置いておく場所を決めておきましょう
2.名前ペンをもってくる指導をしておくが予備の名前ペンも準備しておく。
3.副担任の先生や支援員の先生がサポートする人を決めておきましょう。
配慮の必要な生徒がいない場合は、机間支援をしてもらいます。
教科書配布の流れと気をつけること
1.教科書を取りに行く
・副担任などが取りに行くのをサポートします。
・担任は教室でにいましょう。
2.教科書を配布する。においを楽しむ
・配布するときに「はいどうぞ!」と言います。「ありがとうございます」が聞こえたら渡します。後ろに渡すときも同じようにするようになります。
・新しい教科書には独特のにおいがありますよね。みんなで楽しみましょう。
・まずは1教科だけ配布して書き方の練習をします。英語以外が良いです。英語は漢字で書かない事もあると思うので。
3.新しい学年なので、学年、組をみんなで確認する(黒板に書いておく)
・名前を書く際に丁寧に書くことを指導します。綺麗に書くのではなく丁寧に書いてねと指導します。親からもらった大切な名前なので。
4.教科書を配る、名前を書く、机の上に整理する
・次々に教科書を配ります。配布物を受け取るときの練習もしておきます。
・名前は丁寧に書くことを言い続けます。沈黙の瞬間が訪れたらその瞬間を覚えておきます。
・机の上は綺麗にさせておきます。右側で文字かくなら左側に教科書を置きます。
5.副教科などの教科書を回収
・回収の練習がとても大事です。先生の常務時間の短縮につながります。
6.教科書を管理する場所に運ぶ
・教室内で管理する場合は、手順5のときにその場所にもってくるように指導します。
3年間使う教科書であり、親からもらった大切な名前なので、自分の中で精一杯丁寧に書くことを指導します。
沈黙の時間は書き終わった頃に話をします。全員が集中する瞬間に突然「シーン」とあなる現象が起きます。その瞬間はとても美しく、それができる皆さんはすごい!と褒めてあげます。
回収の練習
回収物は出席番号順になるように集めます。
新学期は出席番号順に並んでいることが多いと思いますので、座席順を利用します。
回収の方法は大きく分けて2つ。
「後ろから前におくる」「一番後ろの人が回収する」
どちらも練習します。
「後ろから前におくってね」と伝えます。「一番前の人は先生のところにもってきて」できる列は出席番号順になりますが、最後、教卓に一番出席番号が遅い列から置いていきます。一番上が1番になるようにです。
一度教科書を高く積み上げたら、「ちゃんと出席番号順にできてるかな?」とわざとらしく言い、上から順に名前を呼んでいきます。
ゆっくり、どの列が間違っているか分かるくらいゆっくりと順に名前を呼んでいきます。
子どもたちは不安とドキドキでイメージ記憶に残ります。
失敗していたらやり直しです。最前列の人に戻して2回目です。その際工夫を言います。
「後ろからおくってねの時は自分の教科書を上に乗せて前の人に渡します。一番前の人は先生のところにもってくる前に確認するようにします。」
これでほぼ番号通りになるので、ノート点検などをする際も座席順に確かめられるため、業務効率が上がります。
次は後ろの人が回収するパターンも練習します。教科書はたくさんあるので一気に指示します。
「一番後ろの人は音楽」「後ろから二番目の人は器楽」「・・・」「一番前の人は美術を集めてもってきてください。」
結構しっかり順番に並べてくれると思います。
日々の提出物も番号順にこだわりまくります。生活ノート、同意書など提出物は番号順になってないと文句を言いましょう
まとめ
意外かも知れませんが、教科書配布の中で、配布物をもらうときの一言や名前に対する感謝、回収の方法の練習までできてしまいます。
ただ単に教科書を配って、ハイ名前書いて、はいもってきて、では身につかない教室の気配りに気付かせることができます。
皆さんも実践してみてください。